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2012月03月 アーカイブ

デザイナーとして働き始めて24年。
今まで「やばい!こんなんじゃダメだ!」と思ったのは、大きく2回。
1回目は就職してすぐ。
地方の大学(デザイン専攻)を卒業後、3年間の修行のつもりで上京したのだが、
大学で教わったことは20年前の内容だとわかった。
(東京藝大卒の年配の教授が多かった。その分基礎はバッチリなのだが。
なんて教授のせいにしてごめんなさい!ホントは遊んでました!)
すぐにデザインの現場の「今」を理解せねば!と思った。
時々は徹夜もある忙しさの中で、すべてをむさぼるように見聞き、吸収しようとした。
頭でなく身体で。
2回目は、独立してすぐ。(98年)
それまでは見えていなかったが、「やばい!こんなレベルじゃこの先通用しない」と思った。
もっともっと上に行くために、1段も2段もギアチェンジしないといけなかった。
世の中にどんな素晴らしいデザイナーやデザインが存在し、どんな歴史や流れがあり、
今どこにいて、どっちに向かおうとしているのか。懸命に見極めようとした。
たとえ名刺ひとつのデザインでも。
思えば、この大きな2つの節目が自分の成長につながっているのだろうと思う。
そして今…。
毎日何かしら「やばい!こんなんじゃダメだ!」と思いながら仕事をしている…。

「デザイン」の意味が、どんどん拡がっている。
Mac以前(20年前)は、デザインは「意匠」「図案」「設計」と訳され(今もそうだが)、デザイナーも特定の職域だったと思う。
でも今はデザイナーでなくても、センスさえあれば誰でもデザインができるようになった。(一見上辺のことは、だが)とてもいいことだ!
「デザイン」の意味も領域もどんどん拡がり、例えば「人生をデザインする」などと使われたりもする。
いろいろな解釈があるだろう。
「デザインとは、コミュニケーション」「デザインとは、より良くすること」「デザインとは、問題解決」などなど……
今、私たちが捉えているデザインとは?
それは『企業や商品の “志” をカタチにすること』
そして、明るい未来へつなげること。
“志” があるところにだけ、デザインは生まれるのだ。
それだけに、デザイナーにもそれを受けとめる覚悟が必要だ。
かっこいいからとか、中途半端な軽い姿勢では絶対に続かない。(現に仕事は地味だ!)
……と思っている。

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